またちょっと間が開いてしまいましたが、
asahiguma.comの「藤井美菜、養老先生にきく」の続き。
「大学・受験」篇の後半2パターンです。いつの間にか「環境・自然」篇に続いて「夢」篇もあるし...。
文字にして気がついたんだけど、養老先生のアドバイスってあんまり参考になりそうにないですね。(笑)
風邪ひいて浪人しちゃった友だちの話なんて、なんかつながっていない気がするし、
そもそも受験生にそんな話をしてよいのだろうか?
恋愛についての質問に、やや本気で困った表情をする養老先生と、
「困りましたね。(笑)」という、(映っていないのだけど)なんとなくしてやったりのみーさんがいいです。(笑)
【良いストレス発散法】(104s)
藤:次は、会場の高校生の方からいただいた質問です。
養:はい。
藤:「受験はストレスばっかりです。藤井さん、養老先生、何かいいストレス発散法を教えてください」
私の場合は、勉強は集中する時は集中してやる、
そして休憩時間は自分の好きなことをやるなど、
勉強にメリハリをつけてやるようにして、
ストレスを溜めないようにしてます。
養老先生はどう思われますか?
養:はぁ。あの、今おっしゃったのはいい方法だと思いますけどね。
藤:あ、そうですか。
養:なかなね、でも、それできない人が多いと思うのよね。
藤:はぁ、そうですか。
養:で、僕はどうしてたかって言うとね、
藤:はい。
養:もう古い話ですけどね、
藤:はい。
養:勉強する時は歩いてましたね。
藤:歩いてましたか。
養:はいええ。本持ってね、―
藤:歩きながら?
養:―僕歩きながら本読む癖があってね。
藤:そうなんですか。
養:歩くとね、頭働く。昔ね、ギリシャにはね、
藤:はい。
養:逍遥学派(しょうよう-がくは)ってあってね、
藤:はい。
養:難しい字ですけど、
藤:はい。
養:あの、歩くってことですよ。哲学者、歩きながら考えたっていう、ね。
藤:歩くといいアイディアが?
養:そうそうそうそう。それで、歩きながら勉強するってのやってね、
そうすると厚い本だと持てないから、
藤:はい。
養:どうするかって言うと破くんですよ。
藤:(笑)
養:いるとこだけ持って歩く。
藤:破いてしまう。
養:そうそう。だから本もね、別に破いちゃいけないっていうことは―
怒られちゃうけどさ、そんなこと言うとね―
藤:はい。
養:でも、別に自分の本だから、後でテープで貼っておきゃいいんですから、
藤:そうですか。(笑)
養:うん。そうやってね、僕破いた本全部持ってますよ。
藤:はあっ。そうですかぁ。
養:うん、だから歩きながらだとねぇ、あの、いろいろ気が散るでしょ。
藤:はい。
養:逆にねぇ、集中する訓練なんですよ。
藤:あ、訓練に。
養:にもなるでしょ。
藤:はい。
養:(うなずく)
藤:そうですね。
養:うん。だから歩きながら、今はねぇ、「車あるから危ねぇ」とか言われるけどねぇ。
藤:(笑)
養:車の来ないところで。
藤:はい。
養:例えばそういうこと考えたらいいんじゃないかな、と。
(知る。強くなる。朝日新聞)
【恋愛で勉強が手につかなくなったら】(84s)
藤:次は、女性の方から頂いた質問です。
「恋愛で勉強が手につかなくなってしまったら、どうしたらいいのですか?」
養:これは困りましたねえ。
藤:困りましたね。(笑)
養:恋愛っていうのはね、
藤:はい。
養:まあ要するに病気ですからね。
藤:病気。
養:ん。本当はね、二人一緒にしておくと、一年かそこらで治っちゃうんだけど、必ず。
藤:は、はい。
養:まあ、受験中じゃそうもいかないしね。
藤:そうですねえ。
養:それでねえ、いや僕の友だちありましたよ。その―
藤:はい。
養:―本当によく出来る子だったんだけど、
藤:はい。
養:試験落ちて浪人したのね。
藤:ああぁ、そうなんですか...。
養:なぜかって言うとねえ、
藤:はい。
養:試験の時、風邪ひいたんですよ。
藤:あぁ、風邪ひいちゃった...。
養:んー、まあ、それとおんなじだから。
藤:はい。
養:病気だと思ってねえ、諦めるしかないんだよね。そういうことって。
藤:―じゃあ、恋愛に対する薬は無い、という。
養:(笑)昔っから言うでしょ。
藤:はい。
養:「お医者様でも草津の湯でも―」ってね、
藤:はい。
養:治らないんですわ。
藤:どうしようもない、という。
養:そうそう。だから時間くりゃ必ず治るから、心配無いんですよ。
藤:治ることを信じてという―
養:(笑)そうそう。
藤:―ことですか。
はい、ありがとうございました。
受験生のみなさん、養老先生のアドバイスを参考に、受験頑張ってください。
(拍手と共に暗転、幕が下りる)
(知る。強くなる。朝日新聞)