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北村薫を読んでみる-その2

『夜の蝉』から

相変わらず朝と夜に少しずつ北村薫を読んでいるところです。

さて、ここで大きく反省しないとならないことがあるのですが、それは上の画像にもある北村薫の『夜の蝉』を読んでいた時のことなのです。

先週、みーさんについて
> ホントかな?って2%くらいの頻度で不安になるくらいパーフェクト
ってほぼ手放しで書いてますが、まあその2%の頻度で押し寄せる不安というのも、「もし『シムソンズ』の美希みたく『あんなガキに』とか『あんた向いてない!』とかのセリフが、地というか素というかだったらどうしよう ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿」という、杞憂にもほどがあるレベルの不安なんです。むしろ杞憂なんて難しい漢字を使うことすら勿体無いわ!
ともかくも、みーさんの憂いとも翳りとも形容しがたい(なんで藤井美菜話になるとこんな難しい漢字ばかり出てくるんだろう)所作や表情を見ていると、時にそんな思いに駆られることがあったりなかったりするのです(どっちだよ)。これについてはまた後日。

で、今朝方前述の小説を読んでいたのですが、その中で主人公とその姉が新潟は弥彦に出かける話が出てくるのです。
【あ、この先、本のネタバレしちゃうかも】

道端で咲く白芙蓉に蝉の抜け殻を見つけ、弥彦神社の境内での蝉の大音声で忘れていた遠い昔の記憶が蘇る。八畳間に突如やってきた招かれざる夏の夜の蝉-。
あれ?新潟、蝉の抜け殻、突然の闖入者。
あれ?

同じ話の一節にあった
> しかし、人間というのは厄介なものですね。
> ただ生きているというだけでは満足できない。
> 自分の存在を主張しないわけにはいきません。
というのと相まって、下衆の勘繰りとも言うべき邪な発想がふっと頭を横切ったんです。朝っぱらから地下鉄の中で自分の小ささと言うか情けなさを感じました。とほほ。

そんなことはあるはずが無いのだけど、あるはずが無いとわかっているがゆえに、2%の不安はふとした弾みで増幅してしまうのかもしれません。
本来ならこんなもんチラシの裏にでも書いておけっていう話なんですが、自責と自戒を足して2を掛けたくらいの気持ちを残すためにも、ちょっと書き記しておきます。気分を悪くされた方もいると思うけど、ごめんなさい。

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2006年10月24日 22:05に投稿されたエントリーのページです。

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